前回は「マーケティング力不在」のせいで、多くの日本企業は欧米の強い企業に引けを取っていると書きました。

そしてその理由は、今まで日本の企業がマーケティンとう領域を軽視して「技術偏重」で戦ってきたということを指摘しました。

なぜ、日本ではマーケティング領域が軽視され、発展してこなかったのでしょう?

理由はいくつかあります。

日本の規制問題

「規制緩和」という言葉は聞いたことがあると思います。日本は戦後から今に続くまで、長い間、欧米(特にアメリカ)のように本当に開かれた自由な市場で戦ってこなかったからマーケティングが発展してこなかった、というのが第1の理由です。

戦後の日本は「自由経済」とは言いつつも、多くの業界で色々なことが規制されてきた、言わば「統制経済」の側面が大きかったのです。特に金融業界、建設業界、運輸業界、旅行業界等は未だに様々な規制の上に成り立っています。例えばタクシー業界などでは最近規制緩和がされたと言っていますが、未だに自分達で自由な料金設定をすることさえままなりません。

規制というのは政府や役人が作ります。こういう世界では「自由に競争する」ことよりも、同じ業界内で友好的な関係を築くことに重きが置かれたりするようになります。最たる例が、建設業界に今でもはびこる「談合制」ではないでしょうか。

マーケティングとは、自由競争市場において企業が生き残るため「消費者最適」を実現する考え方と知恵を体系立てた専門技術です。

ですので、規制とわけのわからない「縛り」が多い日本の市場ではマーケティングは発展してきませんでした。

別にそれが「悪かった」と言うつもりはありません。戦後からバブルまではそれで良かったと思います。

しかし、もはや「技術」のみに頼って「良いモノを供給していれば売れる」という時代はバブルと共に完全に終了しました。

これからは「売れるようにする仕組みをつくる」マーケティングの時代なのです。

その他、規制以外にもまだ理由がありますので、次回に続きます。

【霜降】10/23~11/6

朝晩の冷え込みがより一層厳しくなる頃で、北の地方では露が霜へと変わっていく時節です。

旬のモノ

  • 胡桃~くるみ
  • 鮭~さけ
  • 占地~しめじ
  • 喉黒~のどくろ
  • 薩摩芋~さつまいも
  • 旗魚~かじき
  • 林檎~りんご
  • 鯔~ぼら
  • 人参~にんじん

【いま最高に旬な食材を食べて、薬要らず・カゼ知らずのカラダに!】