「どうも、この人の言っていることが理解しずらいなあ~」と感じることってありますよね?

「話がわかりやすい人」と「話がわかりずらい人」の差ってどこにあると思いますか?

ウサギはてな

長年のマネジメント経験や社員育成研修の経験から、私は「話のわかりやすい人」の最大の特徴はコレだと思っています。

聞かれた質問に対してまず正確に答える。

「え?そんなこと当たり前じゃん」と思いましたか?

いえいえ、意外とコレをきちんとわきまえて話ができている人は少ないのです。

質問に対する返答順番で理解度は変わる

つい先日、今、最も世間の注目を集めている築地市場豊洲移転問題をテレビで討論している番組を見ました。

司会の方が、以前に都庁で副知事を経験されている方にこんな質問をしました。

「そもそも豊洲以外の場所で他に検討されたのでしょうか?」

その、元副知事の答えはこんな感じでした。

「豊洲以外の場所については土壌汚染問題も含む、様々な観点から、当初懸念に上がっていた~(云々かんぬん続いて)検討しました。」

どうですか?結論は「検討した」ということなのですが、前置きが長くて伝わりにくいです。

案の定、周りのコメンテーターの方々の顔も最初は「?」という困惑顔でした。

この場合の正解は簡単で、まず、聞かれた質問に対して簡潔に答えを述べるということです。

「はい、検討しました。検討した場所は●●と▲▲と■■の3か所です。検討要件は~」

という順番で続ければ、よりわかりやすい伝わるコメントになります。

このように、質問された内容にまずは端的に答えるという順番が大事なのです。

この例では「検討したか?」と聞いています。いわば「YESかNO」で答えられる質問です。

その場合は簡単で、文字通り「はい」か「いいえ」をまずは言うべきなのです。

YES/NOで答えられない場合は?

上の例では「YES・NO」のどちらかを明確に答えれば良いので簡単でしたが、では「はい・いいえ」で答えられない質問に対してはどうでしょうか?

例えば、「築地市場の豊洲移転問題について、どう思いますか?」というような質問の場合です。

これはYES・NOを最初に持ってくることができない質問ですよね。「どう考えているか?」と聞かれているわけですから。

YES・NOで答えられない場合のポイントは

あなた自身が最も重大だと考えていることを最初に述べる

ということです。ちなみに私だったらこう答えると思います。

「小池知事の功績だと思います。なぜならば~」

当然、人によって色々と意見が違ってくるのですが、大事なことは自分自身が最も大きな事柄と捉えていることをまずは端的に表明すること。

ダラダラと枝葉の話から入らないということです。

そして、このケースの場合のもう一つのポイントは必ず理由を述べるということです。

私は何か意見をいったら半強制的に「なぜならば」という言葉を入れるようにしています。

この2つのポイントを守るだけで、皆さんの話は相手に格段に伝わるようになります。

伝わらない人達を反面教師に!

私が常々感じている「話がわかりづらい人達の代表」は日本の政治家です。

例えば「憲法改正に反対ですか?賛成ですか?」という質問に対して、まず答えるべきは、どうであれ「賛成」か「反対」かの2択です。

しかし、多くの政治家は(立場上、意図的にそうしているのでしょうが)「憲法改正についてはまず十分な国民の議論をして~」「様々な条件を色々と考えた上で、議論を開始することが大事であり~」等といったお茶を濁すような答弁ばかりです。

これでは、全く伝わりません。

自身の意見や態度をまずはハッキリさせる、これは実は日本の社会では勇気のいることなんだろうな、と思っています。

一旦「こう思う」とハッキリと述べてしまえば反対派の人達から批判される可能性が高まるからです。

しかしそれでも私は「伝わる」ことを目的に考えるのであれば、まずは正しい順番で自分の意見を端的に述べることが重要だと思っています。

特に政治家のような「伝わる」ことで有権者に判断を仰ぐような要職についている人はこの覚悟が絶対に必要です。

残念ながら諸外国の政治家に比べて、日本の多くの政治家はこの覚悟がない人が多いようです。

日本の政治家を「反面教師」として、伝わるコミュニケーションを心がけたいですね。

【秋分】9/22~10/7

秋分のとは春分同様に太陽が真東から昇り、真西に沈む時節です。この日を境にぐっと秋が深まっていきます。

旬のモノ

  • 真鰈~まがれい
  • 落花生~らっかせい
  • 花梨~かりん
  • 鯖~さば
  • 里芋~さといも
  • 青蜜柑~あおみかん
  • 生姜~しょうが
  • 松茸~まつたけ

【いま最高に旬な食材を食べて、薬要らず・カゼ知らずのカラダに!】